日付の計算(年月日の加算・減算)

はじめに

スプレッドシートは、日付計算を簡単に行うための様々なコマンドを提供しています。本記事では、年月日の加算・減算について説明します。初級コマンドとしては、以下の3つを紹介します。

  1. =TODAY(): これは、今日の日付を自動的に返す関数です。
  2. =DATE(yyyy,mm,dd): yyyy年、mm月、dd日の日付を返す関数です。
  3. =EDATE(start_date,months): start_dateからmonthsヶ月後の日付を返す関数です。

コマンドの詳細

=TODAY()

TODAY()は、今日の日付を返す関数です。これは、不慮の事故や誤った操作により、誤った日付を入力してしまうことを防ぐ効果があります。また、日付に連動する計算を行う場合にも、非常に便利です。

例えば、あるブログの更新情報をスプレッドシートで管理しているとします。更新日からn日を足したときの日付が、次の更新日となります。しかし、更新日を手入力してしまうと、誤った情報が4 つの原因の1.

更新日(例:2021/09/28)    
= 更新日 + n日(例:7日)    
= 2021/09/28 + 7日    
= 2021/10/05(次の更新日)    

一方、TODAY()を使用すると、誤った情報を入力する心配なくスピーディに計算が行えます。次の更新日を求める場合には、以下のように式を記載します。

= TODAY() + n日(例:7日)    
= 2021/09/28 + 7日    
= 2021/10/05(次の更新日)    

どちらの式も、同じ結果が得られます。しかし、手入力された更新日が誤っている場合には、最初の式のn日を足す箇所が局所的に手動修正される必要があります。一方、2つ目の式では、常に正確な日付情報が取得できます。

=DATE(yyyy,mm,dd)

DATE(yyyy,mm,dd)は、指定したyyyy年mm月dd日の日付を返します。この関数は、スプレッドシートのセルに直接日付を入力する場合と類似しています。例えば、次の式のセルA1内に入力すると、2021年9月28日を返します。

= DATE(2021,9,28)    

このコマンドを使用することで、手動で日付を入力する場合のミスを防げます。また、日付を持つ別のセルから年月日を取得した場合にも、この関数を使用することは有用です。

=EDATE(start_date,months)

EDATE(start_date,months)は、指定されたstart_dateの日付から、月数months後の日付を取得します。これは、定期的な支払いや契約の更新など、常に定期的な期間を考慮する必要がある場合に便利です。例えば、ある人が2021年9月28日に開始した契約があり、期間は18ヶ月の場合、契約期間はどの日に終了するでしょうか?

開始日:2021年9月28日    
期間:18ヶ月    
  
= EDATE(開始日,期間)    
= EDATE(2021年9月28日, 18ヶ月)    
= 2023年3月28日    

このように、=EDATE(start_date,months)を使用することで、手動で日付を計算する必要がなくなります。

まとめ

今回は、スプレッドシート初級コマンドのうち、日付計算に関連する3つのコマンドを紹介しました。TODAY()は、常に正確な日付情報を取得するためのものです。DATE(yyyy,mm,dd)は、日付情報を手動で入力する代わりに、漏れがないようにセルに日付情報を挿入することができます。EDATE(start_date,months)は、定期的な契約などの期間を計算する場合に便利です。

以上のように、スプレッドシートの初級コマンドを理解することで、より高度なタスクをより迅速かつ正確に実行できるようになります。どのコマンドも簡単に使いこなせますので、ぜひ活用してみてください。