スプレッドシートにはより強力なデータ保護機能があるが、エクセルにはあまりない

スプレッドシートとエクセルの違い

スプレッドシートとエクセルはいずれも表計算ソフトウェアであり、基本的な機能は似ていますが、細部において異なる点が多くあります。本記事では、スプレッドシートとエクセルの主な違いについて解説します。

スプレッドシートとエクセルの概要

スプレッドシートは、Googleが提供する「Google Sheets」というウェブアプリケーションが代表的です。一方、エクセルは、Microsoftが提供する「Microsoft Excel」というオフィスソフトウェアに含まれます。スプレッドシートクラウド上で動作するため、インターネットに接続している限り、どこからでもアクセスできます。エクセルは、WindowsMacなどのパソコン上で動作するため、オフラインでも利用できます。

スプレッドシートとエクセルの違い

以下に、スプレッドシートとエクセルの主な違いについて説明します。

1. データ保護機能

スプレッドシートには、より強力なデータ保護機能があります。たとえば、シートやセルを保護することができます。特定の範囲には編集権限を与えず、ある程度のフォーマットの変更やデータの入力は可能にするといったことができます。また、シートやファイル全体にパスワードを設定してアクセス制御を行うこともできます。

一方、エクセルにも基本的なデータ保護機能はありますが、スプレッドシートほど高度な機能はありません。たとえば、範囲の保護は行えますが、マクロの実行を制限することはできません。また、パスワードによるアクセス制御は、バージョンによっては非常に緩い場合があります。

2. 容量制限

スプレッドシートには、1つのファイルに保存できるデータの最大容量があります。現在は、シートごとに 5,000,000 行、18,000 列までのデータを保存することができます。また、ファイルごとに 5 TB までのデータを保存することができます。

一方、エクセルには、最大行数が限定されているため、大量のデータを扱う場合には問題が生じることがあります。現在の最大行数は 1,048,576 行です。

3. ファイル形式

スプレッドシートは、Googleドライブ上で作成されたファイルをGoogle Sheets形式で保存します。また、既存のエクセルファイル(.xlsxや.xlsm)をインポートすることもできます。こうしたフォーマットは、クラウド上で共有しやすく、複数のユーザーが同時に編集することができます。

一方、エクセルには、XMLベースのファイル形式(.xlsx)があります。これにより、大量のデータを扱う場合でも高速に処理することができますが、コンパクトなファイル形式であるため、同時編集やクラウドへの共有には不向きです。

まとめ

スプレッドシートとエクセルは、表計算ソフトウェアの代表的なアプリケーションですが、細部において異なる点が多いことがわかりました。スプレッドシートは、データ保護機能や容量制限など、多くの点でエクセルよりも優れていることがわかりました。一方、エクセルは、Microsoft Officeとの親和性や、高速な処理など、別の利点があります。どちらを使うかは目的や環境によって異なるため、使い分けが求められます。