条件分岐の計算式の作り方と応用方法

条件分岐の計算式の作り方と応用方法

スプレッドシート上級での条件分岐の重要性

スプレッドシートでは、条件分岐を行うことで特定のデータのみを抽出したり、自動的に計算を行うことができます。そのため、スプレッドシート上級を理解する上で、条件分岐の計算式の作り方と応用方法は非常に重要です。

条件分岐の基本的な考え方

条件分岐とは、ある条件にあてはまる場合と、そうでない場合とで処理を分けることです。スプレッドシート上では、条件分岐を行う場合、IF関数を使用します。IF関数は、指定した条件式が真である場合にTRUEを返し、偽である場合にFALSEを返します。

IF関数は以下のような形式を持ちます。

IF(条件式, TRUEの場合の処理, FALSEの場合の処理)

つまり、指定した条件式が成立した場合には、TRUEの場合の処理を行い、そうでない場合にはFALSEの場合の処理を行います。

条件分岐の基本例:特定のデータのみを抽出する

条件分岐は、スプレッドシート上でデータを整理・集計する上で非常に重要です。例えば、あるデータがある場合、それを特定の条件にあてはめて抽出することができます。

具体的には、以下のようにすることができます。

=IF(A1="寿司", B1, "")

上記の例では、A1のセルに「寿司」という文字列がある場合、それに対応するB1のセルのデータを出力します。そうでない場合は、空の文字列を出力します。

このように、IF関数を使用することで、ある条件にあてはまるデータのみを抽出することができます。

条件分岐の応用例:グラフの自動生成

条件分岐は、スプレッドシートでの自動処理を行う上で非常に便利です。例えば、以下のような例があります。

ある複数の項目に対して、それぞれの項目に対応するデータがあります。この場合、グラフを作成するためには、それぞれの項目にあわせて個別にグラフを作成する必要があります。

しかし、IF関数を使用することで、この処理を自動化することができます。具体的には、以下の例を見てみましょう。

=IF(A2="項目1", B2, IF(A2="項目2", C2, IF(A2="項目3", D2, "")))

上記の例では、A2に対応するデータが「項目1」の場合、B2に格納された値を返します。A2に対応するデータが「項目2」の場合、C2に格納された値を返します。A2に対応するデータが「項目3」の場合、D2に格納された値を返します。そうでない場合は、空の文字列を出力します。

このように、IF関数を使用することで、グラフを自動生成することができます。具体的には、この計算式をチャートのデータ範囲として指定することで、自動的にそれぞれの項目に対応するグラフが作成されます。

補足:複雑な条件分岐の作り方

IF関数を使用する場合、条件分岐の数が多くなると、式が非常に長くなり、可読性が低下することがあります。この場合、SWITCH関数を使用することで、よりシンプルな式を作成することができます。

SWITCH関数は以下のような形式を持ちます。

SWITCH(expression, value1, result1, [value2, result2, ...], [default])

上記の式では、expressionに式を指定し、value1にvalue1がexpressionに等しい場合にresult1を返すように指定します。複数の条件分岐がある場合は、value2とresult2を順番に指定し、defaultには条件分岐に一致する数値が見つからなかった場合に戻す値を指定します。

まとめ

スプレッドシート上級を理解する上で、条件分岐の計算式の作り方と応用方法は非常に重要です。条件分岐を使うことで、データの抽出や自動化処理が可能になります。また、SWITCH関数を使用することで、複雑な条件分岐でもよりシンプルな式を作成することができます。条件分岐は、スプレッドシート上級を理解する上で、必ず理解しておくようにしましょう。