MID:文字列の指定した位置から指定した文字数を取得する

スプレッドシートの便利関数と使い方

はじめに

スプレッドシートは、Excelで記述されたファイルをGoogleドキュメント内にインポートして、オンラインで編集することができるサービスです。スプレッドシートには、セルにデータを入力したり、基本的な表計算の機能がありますが、それだけではありません。スプレッドシートは、多くの便利な機能や関数を提供しており、これらを活用することで、作業の効率化や精度の向上が可能になります。

この記事では、スプレッドシートの便利な関数や使い方について紹介します。これらの関数を積極的に利用することで、日々の業務に役立つことが期待できます。

MID関数

MID関数は、文字列の指定した位置から指定した文字数を取得する関数です。例えば、セルA1に「abcdef」という文字列が記述されている場合、=MID(A1, 2, 3)という関数を利用すると「bcd」という文字列が取得できます。

=MID(text, start, num_chars)

ここで、textは対象の文字列、startは文字列の取得を開始する位置、num_charsは取得する文字数を表します。

MID関数は、長い文字列から必要な部分のみを取り出す場合に便利な関数です。例えば、大量の情報を含んだCSVファイルを読み込む場合、必要な部分だけを取り出すことで、読み込みの手間を省くことができます。

COUNTIF関数

COUNTIF関数は、指定した条件に一致するセルの数を数える関数です。例えば、セルA1からA10までに数字が書かれている場合、=COUNTIF(A1:A10, ">5")という関数を利用すると、6以上の数字がいくつあるかを調べることができます。

=COUNTIF(range, criterion)

ここで、rangeは対象の範囲、criterionは条件を表します。

COUNTIF関数は、条件に一致するデータの数を数える場合に便利な関数です。例えば、サイトのアクセス数や、購入数を調べる場合に利用することができます。

VLOOKUP関数

VLOOKUP関数は、指定された値に対応する値を検索する関数です。例えば、セルA1からB4までに、国名とその国の人口が記入されている場合、セルD1に国名を入力することで、=VLOOKUP(D1, A1:B4, 2, FALSE)という関数を利用することで、その国の人口を調べることができます。

=VLOOKUP(search_key, range, index, [is_sorted])

ここで、search_keyは検索する値、rangeは対象の範囲、indexは検索する値に対応する列数、is_sortedは検索するための値の大小関係を示します。

VLOOKUP関数は、巨大なデータベースから必要な情報を探し出す場合に便利な関数です。例えば、顧客情報のデータベースから、顧客番号や名前を指定して顧客情報を調べる場合に利用することができます。

CONCAT関数

CONCAT関数は、複数のセルに記述された文字列を結合する関数です。例えば、セルA1に「John」という文字列が、セルB1に「Doe」という文字列が記述されている場合、=CONCAT(A1, " ", B1)という関数を利用することで、「John Doe」という文字列を作成することができます。

=CONCAT(range1, separator, [range2, ...])

ここで、range1, range2, ...は結合する範囲を表し、separatorは各範囲の間に挿入する文字列を表します。

CONCAT関数は、複数のデータを結合する場合に便利な関数です。例えば、複数のセルを結合して、メールアドレスを作成する場合や、文字列を連番で作成する場合に利用することができます。

まとめ

今回は、スプレッドシートの便利な関数や使い方について紹介しました。これらの関数は、作業の効率化や精度の向上に役立つため、積極的に利用することが望まれます。スプレッドシートは、日々の業務やプロジェクトの管理に欠かせないツールであるため、上手に活用していきましょう。