LEFT:文字列の先頭から指定した文字数を取得する

スプレッドシートの便利関数と使い方

はじめに

スプレッドシートは、表計算ソフトの一種であり、数値や文字列などを一覧できるようにするための非常に重要なツールです。スプレッドシートをより便利に使用するためには、関数を利用することが必要です。関数を使えば、自動計算や条件によるフィルタリング、検索、並べ替えなどを行うことが可能になります。

この記事では、スプレッドシートの便利な関数と具体的なシーンについて解説し、その使い方や補足情報を提供していきます。

CONCATENATE:指定されたセルの文字列を結合する

CONCATENATE関数は、指定されたセルの文字列を全て無視し、新たな文字列を生成するためのものです。これを使うことで、複数のセルから文字列を結合し、新たなメッセージを作成することができます。

使い方

以下は、CONCATENATE関数を使って2つのセルの文字列を結合する例です。

=CONCATENATE(A1," and ",B1)  

この例では、A1の値、「Steve Jobs」とB1の値、「Bill Gates」を結合し、「Steve Jobs and Bill Gates」という文字列を生成します。

具体的なシーン

CONCATENATE関数は、複数の文字列を結合するため、名前やアドレスなどをまとめる際に使うことができます。また、連絡先情報をまとめる際、詳細な場所情報の表示、日付と時刻の結合に利用されることもあります。

VLOOKUP:指定したキー値に一致するセルの値を取得する

VLOOKUP関数は、指定したキー値に一致するセルの値を取得するために用いられます。スプレッドシートでは、行と列でデータが整理されており、VLOOKUP関数を使うことで任意の行と列で検索を開始することができます。

使い方

以下の例では、キー値(ネコ、イヌ)に対応する種類を検索し、セルの値(Cat, Dog)を返します。

=VLOOKUP(C1,A1:B5,2,0)  

この式は、スプレッドシート内のA1からB5までの範囲を探して、C1(ネコかイヌ)のキー値に一致する最初の値を検索し、その値が入力された列の次の列の値を返します。

具体的なシーン

この関数は、膨大なデータの中から特定の内容を検索するとき、またはリストから選択したアイテムに基づいて別のセットの情報を提供する場合に特に有用です。例えば、商品名と価格のリストがある場合に、商品名に基づいて価格を取得することができます。また、大学の出席履歴や雇用者の時間枠など、大量の情報を迅速に検索するのに役立ちます。

COUNTIF:指定された条件に一致するセル数をカウントする

COUNTIF関数は、指定した範囲内のセルの中から、指定した条件に一致するセル数をカウントするための関数です。COUNTIF関数を使用することで、ブランク行、重複項目、エラーのセルや無関係のセルを除外し、任意の場所にある情報が完全に合致するかどうかを確認することができます。

使い方

以下は、COUNTIF関数を使ってB列のセルの中から「Tokyo」という値を検索する例です。

=COUNTIF(B:B, "Tokyo")  

この式では、B列の中から"Tokyo"という値が存在するセルの数をカウントし、その数を返します。

具体的なシーン

この関数は、データの中から特定の項目を見つけるために特に有用です。たとえば、特定の都市の人口、販売数量、キャンペーンの応答率などのデータを集計する場合に利用されます。

LEFT:文字列の先頭から指定した文字数を取得する

LEFT関数は、文字列の先頭から指定した数の文字を返す関数です。

使い方

以下は、LEFT関数を使ってA列の値(例:「 hello world 」の場合)から5文字目までを取得する例です。

=LEFT(A1, 5)  

この式では、A1の値の先頭から5文字目までを返します(例:「 hello 」)。

具体的なシーン

LEFT関数は、入力されたテキストから、特定の文字数または単語を抜き出すのに役立ちます。例えば、ファーストネーム、ラストネーム、電話番号など、テキストの先頭の「n」文字を取得することができます。

MATCH:指定された値が見つかる最初のセルの場所を返す

MATCH関数は、指定された列内で最初に指定の値が見つかるセルのインデックス(行番号)を取得するために用いられます。この関数を使うことで、特定の値やキーワードでデータを検索し、その情報がどこにあるかを特定することができます。

使い方

以下は、MATCH関数を使ってA列の値(例:「Hey」)が最初に見つかったセルのインデックスを取得する例です。

=MATCH("Hey",A:A,0)  

この式では、A列から「Hey」という値が最初に見つかった行番号を返します。

具体的なシーン

この関数は、データ内で特定の単語や値を探すために特に有用です。例えば、選択された州や地域の人口、商品の価格などの情報を特定する場合に利用されます。

IF:条件を満たす場合にセルに値を設定する

IF関数は、論理式を利用して条件によって値を設定するための関数です。IF関数では、条件が真である場合は、1つの値を、それ以外の場合は別の値をセルに入力することができます。

使い方

以下は、IF関数を使ってA列の値が「10」以上の場合は「True」と表示し、それ以外の場合は「False」と表示する例です。

=IF(A1>=10,"True","False")  

この式は、A1が10以上の場合は、Trueを、そうでない場合はFalseを返します。

具体的なシーン

この関数は、条件に基づいて特定の値をセットアップする場合に利用されます。これは、数値の大小、ボタンのクリック、日付の比較、その他多くの条件に応じて使用されます。

SUMIF:与えられた条件に一致するセルの合計を求める

SUMIF関数は、与えられた条件に基づいて特定の範囲内にある数字を合計するために使用されます。セルの値に基づいて条件を決定し、条件に一致するセルの値のみを合計することができます。

使い方

以下は、SUMIF関数を使ってB列の値が「Tokyo」という値に一致する場合、C列の値を合計する例です。

=SUMIF(B:B,"Tokyo",C:C)  

この式では、B列内の値が「Tokyo」と一致するセルの合計値を求め、C列内の値の合計を返します。

具体的なシーン

この関数は、特定の条件に基づいてデータを集計するために使用されます。例として、商品売上データから特定の地域、特定の日付範囲などで販売された特定の商品を集計する場合などが含まれます。

INDEX:指定されたセルの値を返す

INDEX関数は、スプレッドシート内の範囲内で、指定されたセルの値を取得するために使用されます。INDEX関数は、指定された範囲内で検索を開始し、検索結果に対応する値を返します。

使い方

以下は、INDEX関数を使ってA列の7番目にある値を取得する例です。

=INDEX(A:A,7)  

この式では、A列内の7番目にある値を取得し、その値を返します。

具体的なシーン

この関数は、スプレッドシート内の特定のセルの値を取得するために最も広く使用されます。たとえば、スプレッドシートのテーブルにおいて、一意のIDがある場合に取得することができます。

AVERAGE:指定された範囲内の平均数を返す

AVERAGE関数は、指定されたセルの平均値を返す関数です。この関数を使うことで、大量のデータから簡単に平均値を計算することができます。

使い方

以下は、AVERAGE関数を使ってA列の値の平均を求める例です。

=AVERAGE(A:A)  

この式では、A列内の値の平均を求め、その値を返します。

具体的なシーン

この関数は、まとまったデータから算術平均値を求める場合に使用されます。たとえば、一定期間中の月間収支の平均値など、平均値を算出する必要がある場合に使用されます。

COUNTA:指定された範囲内にあるセルの値が空でない数を返す

COUNTA関数は、指定された範囲内にある値が空でないセルの数を数えるために使用されます。COUNTA関数を使用することで、作業中に利用できる有効なデータの数を把握することができます。

使い方

以下は、COUNTA関数を使ってA列内の値の数を取得する例です。

=COUNTA(A:A)  

この式では、A列内に何らかの値が入力されているセルの数を数え、その数を返します。

具体的なシーン

この関数は、データの整理において特に有用です。たとえば、データが欠損しているかどうか、位置情報が不足しているかどうかを確認することができます。

FILTER:与えられた条件に従ってデータを並べ替える

FILTER関数は、与えられた条件に基づいてセルの範囲内をフィルタリングするために使用されます。条件に一致する行だけを返するため、特定の行を見つけるのに役立ちます。

使い方

以下は、FILTER関数を使ってA列の値が「Tokyo」という値に一致する場合に、B列の値を表示する例です。

=FILTER(B:B,A:A="Tokyo")  

この式は、A列内の値が「Tokyo」と一致する行のB列内の値を表示します。

具体的なシーン

この関数は、特定の特性を持つデータを抽出するために使用されます。たとえば、年齢、地域、興味のあるサービスなどの条件で、特定のユーザーサブセットを選択する場合に利用されます。

HLOOKUP:指定したキー値に一致するセルの値を取得する

HLOOKUP関数は、行ヘッダーの範囲内で特定のキー値と一致する場所にあるセルの値を取得するために使用されます。HLOOKUP関数を使用することで、データテーブルにおいて特定の列を選択できるようになります。

使い方

以下は、HLOOKUP関数を使って行ヘッダー内の値が「2021年」に一致するセルの値を取得する例です。

=HLOOKUP("2021年",A1:H4,4,FALSE)  

この式は、A列からH列までのセルの中から、「2021年」という値がA列にある場合、4行目の値を取得します。

具体的なシーン

この関数は、データベースからデータを取得する場合に特に有用です。たとえ