CONCATENATE:複数のセルの値を連結する
スプレッドシートの便利関数とは
スプレッドシートは、表形式でデータを管理できるGoogleのオンラインサービスです。スプレッドシートには、数学関数や文字列関数など、様々な便利な関数が備わっています。これらの便利関数を使うことで、作業を効率化したり、データの操作が簡単になったりします。
CONCATENATE関数とは
CONCATENATE関数は、複数のセルの値を結合するための関数です。文字列を結合するときによく使われます。
使い方
CONCATENATE関数は、以下のように記述します。
CONCATENATE(値1, 値2, ...)
値1、値2などには、結合したいセルの参照を入力します。たとえば、A1とB1のセルの値を結合する場合は、以下のように記述します。
CONCATENATE(A1, B1)
例
たとえば、A1セルに「Hello」と入力し、B1セルに「world!」と入力した場合、以下のように記述することで、A1とB1の値を結合できます。
=CONCATENATE(A1, B1)
実行結果は「Helloworld!」になります。
CONCAT関数との違い
CONCATENATE関数は、複数の値を結合するために使用されます。現在のバージョンのGoogleスプレッドシートでは、CONCATENATE関数とCONCAT関数は同等です。
使い方
CONCAT関数は以下のように記述します。
CONCAT(値1, 値2, ...)
上記のCONCATENATE関数の使い方と同じように、値1、値2などには、結合したいセルの参照を入力します。
例
上記の例と同じく、A1セルに「Hello」と入力し、B1セルに「world!」と入力した場合、以下のように記述することで、A1とB1の値を結合できます。
=CONCAT(A1, B1)
実行結果は「Helloworld!」になります。
CONCATENATE関数の応用例
複数セルの値を結合する
CONCATENATE関数は、複数のセルの値を結合することができるので、たとえば、以下のような表があった場合、結合することができます。
A | B | C |
---|---|---|
Apple | アップル | 林檎 |
Orange | オレンジ | みかん |
Banana | バナナ | 香蕉 |
たとえば、A2セルの「Apple」とB2セルの「アップル」を結合してみましょう。以下のように記述します。
=CONCATENATE(A2, B2)
すると、A2とB2の値が結合され、結果は「Appleアップル」となります。
同様に、B2とC2の値を結合するには、以下のように記述します。
=CONCATENATE(B2, C2)
フォーミュラのコピー
CONCATENATE関数を使用して、複数のセルの値を結合する場合、ワークシートの他のセルにコピーすることができます。たとえば、以下の表がある場合、B列に「Apple」「Orange」「Banana」が結合された値を表示させたいとします。
A | B |
---|---|
Apple | (結合した値) |
Orange | (結合した値) |
Banana | (結合した値) |
以下のように、CONCATENATE関数を記述します。
=CONCATENATE(A2, " is a fruit.")
この式は、A2セルと「 is a fruit.」という文字列を結合するものです。
この式のコピーをB3:B5に貼り付けることで、「Apple is a fruit.」「Orange is a fruit.」「Banana is a fruit.」が表示されます。
条件付きで複数のセルを連結
CONCATENATE関数を使用すると、条件に応じて複数のセルを連結することもできます。たとえば、以下のようなデータがある場合、総合点が60点以上の学生の名前を連結して表示させたいとします。
A | B | C | D |
---|---|---|---|
Adam | Smith | 60 | 70 |
John | Johnson | 70 | 80 |
Chris | Williams | 80 | 90 |
以下のようにCONCATENATE関数とIF関数を使用すると、条件に応じて複数のセルを連結できます。
=IF(C2+D2>=60,CONCATENATE(A2, " ", B2))
この式は、C列とD列の値を合計して、60点以上の場合、A列とB列の値をスペースで区切って連結します。否定の場合は空のセルが表示されます。
次に、この式をC3にコピーし、学生の名前が連結されるセルを指定します。
CONCATENATE関数と他の関数との組み合わせ
CONCATENATE関数は、他の関数と組み合わせることもできます。たとえば、以下の表がある場合、A列のデータから、ファイル名を自動的に作成することができます。
A | B |
---|---|
document1 | (ファイル名) |
report2 | (ファイル名) |
memo3 | (ファイル名) |
以下のように書くことができます。
=CONCATENATE(A2, ".txt")
この式は、A2と「.txt」という文字列を結合して、ファイル名を作成します。
まとめ
CONCATENATE関数を使用すると、複数のセルの値を結合して自動的に表を作成したり、条件に応じて複数のセルを連結することができるため、データの操作を簡単に行うことができます。また、他の関数と組み合わせることで、表のデータからファイル名を自動的に作成するなどのさまざまな応用も可能です。これをマスターして、スプレッドシートの利用効率を高めましょう。