INDEX:指定した範囲から値を返す

はじめに

スプレッドシートは、ワード・エクセルと同様、Officeパッケージの代表格として広く使われています。スプレッドシートの便利な機能を使いこなせるようになれば、業務の効率化はもちろん、自分自身の時間節約にも繋がります。本稿では、スプレッドシートの便利関数「INDEX」について紹介していきます。

INDEXとは

「 INDEX」関数は、指定した範囲から指定した場所の値を返す関数です。さまざまな用途で活用できる汎用的な関数です。一般的には、データリストから特定の項目を取得するために使用されます。しかしながら、他の関数と組み合わせることで、高度な検索関数も作成できます。すなわち、条件に応じてデータを取得するための関数を、自身で簡単に作成することができるようになります。

INDEXの使い方

使い方はシンプルです。例えば、あなたがデータリストを持っている、A1~C4のセルに「果物」、「金額」、「単価」がそれぞれ表示されたリストがあったとします。このリストから、ある条件に該当するセルを抽出する場合、「INDEX」関数を利用することができます。

=INDEX(範囲, 行, 列)

ここで、要素が入っている範囲は「A1:C4」であるとします。例えば、「A2」に「リンゴ」、「B2」に100、「C2」に50がある場合、「INDEX」関数を利用して、その行列番号を指定して以下のように抽出することができます。

=INDEX(A1:C4, 2,2)

すると、「100」というデータが取得できます。

また、リスト中に重複した項目がある場合、どの値を取得するかを「範囲」と「行」または「列」の両方の引数に指定することで、値を指定することができます。

INDEXの具体的なシーン

「 INDEX」関数は、以下のようなシーンで活用されます。例えば、

1.複数のデータから同じ種類のデータを取得する場合

ERPシステムから、複数のデータで構成された販売履歴のリストがあったとします。このリストから、「リンゴ」の販売履歴のデータを取得するという場合、「INDEX」関数を利用して、以下のように記述することができます。

=INDEX(D4:D11, MATCH(G2,A4:A11,0))

ここで、「 MATCH」関数は、検索するセルの番号を返す関数です。「 MATCH」関数と組み合わせ、条件に該当するセルを取得できます。

2.インデックス番号によるデータ取得

「 INDEX」関数を使用して、リストのインデックス番号(通常、行または列の番号)を指定して、特定のセルの値を取得することができます。

3. データのチャート化

データをチャート化するために、「 INDEX」関数を利用することもできます。データリストから必要なデータを取得してグラフに反映させる場合、INDEX関数を使うことができます。

補足的な情報

「 INDEX」関数は、他の関数との一緒に使用することで、より多くの検索オプションを提供することができます。より高度な検索機能を実現するためには、複数の条件を組み合わせて使用することができます。しかし、複雑な条件の場合、関数の数が増えてしまうことがあるため、「 INDEX」関数のみで検索することも可能です。

まとめ

「 INDEX」関数は、複数の列にまたがるデータを取得するための強力なツールです。具体的には、同じ種類のデータを取得するため、インデックス番号によるデータ取得、そしてデータのチャート化に最適です。一緒に使用することで、より高度な検索機能を実現することも可能です。業務の効率化や自己満足に繋がる「 INDEX」関数の便利さを知って、ぜひ一度使ってみましょう。