VLOOKUP:指定した値を検索し、関連する値を返す

スプレッドシートの便利関数と使い方

はじめに

スプレッドシートは、表形式のデータを管理するために利用されます。スプレッドシートを扱うことで、データの計算や集計、分析が容易になります。そこで、スプレッドシートで使える便利な関数について解説します。特に、VLOOKUP関数については、多くの人が利用することが多い関数であり、その使い方を中心に説明します。

スプレッドシートで利用できる便利な関数

SUMIF関数

SUMIF関数は、特定の条件を満たすセルの値を合計することができます。例えば、A列に都道府県名、B列に売上金額が格納されたデータがあるとします。この時、都道府県名が「東京都」のデータの売上金額の合計を求める場合、以下のようにSUMIF関数を使います。

=SUMIF(A:A, "東京都", B:B)  

ここで、A:Aは範囲を指定しています。つまり、A列全体を指定しています。B:Bも同様です。そして、条件として「東京都」を指定しています。このように、条件を指定することで、特定の条件を満たすデータのみを集計することができます。

AVERAGE関数

AVERAGE関数は、指定した範囲の平均値を求めることができます。例えば、A列に商品名、B列に価格が格納されたデータがあるとします。この時、価格の平均値を求める場合、以下のようにAVERAGE関数を使います。

=AVERAGE(B:B)  

ここで、B:Bは価格が格納されている範囲を指定しています。そして、AVERAGE関数にB:Bを指定することで、価格の平均値を求めることができます。

COUNTIF関数

COUNTIF関数は、特定の条件を満たすセルの数を求めることができます。例えば、A列に性別、B列に生年月日が格納されたデータがあるとします。この時、性別が「男性」であるデータの数を求める場合、以下のようにCOUNTIF関数を使います。

=COUNTIF(A:A, "男性")  

ここで、A:Aは範囲を指定しています。つまり、A列全体を指定しています。そして、条件として「男性」を指定しています。このように、条件を指定することで、特定の条件を満たすデータの数を求めることができます。

IF関数

IF関数は、条件を満たす場合にはA、そうでない場合にはBを返すことができます。例えば、A列に得点が格納されたデータがあるとします。この時、得点が80点以上の場合は「合格」、そうでない場合は「不合格」と表示する場合、以下のようにIF関数を使います。

=IF(A1 >= 80, "合格", "不合格")  

ここで、A1には得点が格納されています。そして、IF関数に条件として「A1 >= 80」を指定しています。このように、条件を指定することで、場合分けを行うことができます。

VLOOKUP関数の使い方

VLOOKUP関数とは?

VLOOKUP関数は、指定した値を検索し、関連する値を返す関数です。例えば、A列に商品名、B列に価格が格納されたデータがあるとします。この時、商品名から価格を検索して表示する場合、以下のようにVLOOKUP関数を使います。

=VLOOKUP("りんご", A:B, 2, FALSE)  

ここで、"りんご"は検索したい商品名を指定しています。そして、A:Bは範囲を指定しています。つまり、A列とB列を指定しています。そして、2は検索対象となる列の位置を指定しています。ここでは、B列が検索対象となるため、2を指定しています。最後に、FALSEは完全一致を指定しています。つまり、検索したい値と完全一致する場合のみ更新する設定になります。

VLOOKUP関数の使い方(続き)

VLOOKUP関数は非常に便利な関数です。以下に、よく利用されるVLOOKUP関数の使い方を説明します。

検索値が範囲内にない場合のエラー回避方法

例えば、A列に商品名、B列に価格が格納されたデータがあるとします。ここで、存在しない商品名を検索した場合、#N/Aというエラーが発生します。そこで、このエラーを回避する方法は、以下のようにIFERROR関数を使うことです。

=IFERROR(VLOOKUP("なし", A:B, 2, FALSE), "商品なし")  

ここで、IFERROR関数は、検索結果がエラーの場合には"商品なし"を返すようになります。

複数列のデータを検索する方法

例えば、A列に商品名、B列に価格、C列に在庫数が格納されたデータがあるとします。ここで、商品名から価格と在庫数を検索して表示する場合、以下のようにVLOOKUP関数を使います。

=VLOOKUP("りんご", A:C, {2,3}, FALSE)  

ここで、A:Cは範囲を指定しています。つまり、A列とB列、C列を指定しています。そして、{2,3}は検索対象となる列の位置を指定しています。ここでは、B列が2、C列が3になります。最後に、FALSEは完全一致を指定しています。つまり、検索したい値と完全一致する場合のみ更新する設定になります。

まとめ

スプレッドシートで利用できる便利な関数について紹介しました。特に、VLOOKUP関数については、多くの人が利用することが多い関数であり、その使い方を中心に説明しました。これらの便利な関数を使いこなすことで、スプレッドシートをより効率的に活用することができます。是非、活用してみてください。