INDEX関数とMATCH関数の使い方と設定方法

スプレッドシート上級:INDEX関数とMATCH関数の使い方と設定方法

スプレッドシートでデータを扱う際、INDEX関数とMATCH関数は非常に重要な関数の一つです。これらの関数を上手く使いこなすことで、スプレッドシートのデータ処理の効率化や、より大きなデータを扱うことができるようになります。本記事では、INDEX関数とMATCH関数の使い方、設定方法、そして実際にどのように使うことができるのかについて説明します。

INDEX関数

INDEX関数は、指定された範囲の中から、指定された行と列の交差点にあるセルの値を返します。これによって、スプレッドシートの中から必要なデータを取り出すことができます。以下は、INDEX関数の基本の書き方です。

=INDEX(範囲, 行番号, 列番号)

例えば、以下のようなテーブルがある場合、INDEX関数を使って、A列の1番目の値を取り出す場合は、以下のように書くことができます。

A B C
100 1 2
200 3 4
=INDEX(A2:A3, 1, 1)

この場合、式の結果は100となります。

また、INDEX関数は、列と行での指定値を省略することもできます。これにより、以下のように範囲を指定した場合、行番号のみを指定することができます。

=INDEX(A:A, 2)

この場合、2行目の値が取り出されます。

さらに、INDEX関数は、縦に並んだデータを横に展開することにも有効です。以下は、複数の列に分かれたデータを一列にまとめたい場合の例です。A列からC列に分かれたデータをD列に一列に並べ替えたい場合は、以下のように書くことができます。

=INDEX($A$1:$C$3, INT((ROW()-1)/3)+1,MOD(ROW()-1,3)+1)

この式では、INT関数とMOD関数を使って、行と列の値を計算しています。この式をセルに入力すれば、一列に並んだテーブルが作成されます。

MATCH関数

次に紹介するのは、MATCH関数です。MATCH関数は、指定された範囲の中から、指定された値が含まれる位置を返します。以下は、MATCH関数の基本の書き方です。

=MATCH(検索値, 範囲, オプション)

例えば、以下のようなテーブルがある場合、MATCH関数を使って、「B」が何行目にあるかを調べる場合は、以下のように書くことができます。

A B C
1 A Z
2 B X
=MATCH("B", B1:B2, 0)

この場合、式の結果は2となります。

MATCH関数に指定するオプションには、以下の3つがあります。

  • 0(または省略): 精確に一致する値を検索します。
  • 1: 検索範囲にある値の中で、検索値以下の最大値を返します。
  • -1: 検索範囲にある値の中で、検索値以上の最小値を返します。

それぞれのオプションの詳細については省略しますが、MATCH関数を使うことでスプレッドシートのデータ処理を効率化することができます。

INDEX関数とMATCH関数の組み合わせ

最後に、INDEX関数とMATCH関数を組み合わせて使う例を紹介します。例えば、以下のようなテーブルがある場合、ある条件を満たす行の値を取り出すことが目的の場合を考えます。

A B C
1 A Z
2 B X

ここで、「B」列の値が「B」であり、また「A」列の値が1以上の行のC列の値を取り出したい場合は、以下のような式で実現することができます。

=INDEX(C1:C2, MATCH("B", B1:B2, 0)+1)

この式は、まずMATCH関数を使って、「B」列の値がBである行を検索し、その行の行番号+1をINDEX関数に渡すことで、目的の値を取り出します。

以上のように、INDEX関数とMATCH関数をうまく組み合わせることで、大量のデータから必要なデータを簡単に取り出すことができます。スプレッドシートでより高度なデータ処理を行う場合には、INDEX関数とMATCH関数を上手く使いこなすことを覚えておくと良いでしょう。

まとめ

本記事では、INDEX関数とMATCH関数の使い方と設定方法について説明しました。INDEX関数は、範囲内の特定の場所の値を取り出すために使用され、MATCH関数は、範囲内で指定された値がどこにあるのかを調べるために使用されます。また、INDEX関数とMATCH関数を組み合わせることで、任意の条件を満たす行の値を取り出すことができます。

スプレッドシートを活用する上で、INDEX関数とMATCH関数の使い方は非常に重要です。これらの関数を上手く使いこなすことで、より大量のデータを処理することが可能になり、仕事をより効率的に行うことができます。是非、これらの関数を使いこなすことを習得し、スプレッドシートの力を最大限に引き出していきましょう。