IMPORTRANGE - 特定の条件でフィルタリングされたデータを他のスプレッドシートにコピーできます。

IMPORTRANGEとは?

IMPORTRANGEは、Google Sheetで利用可能な関数の1つであり、別のスプレッドシートからデータをインポートすることができます。この関数を使用することで、別々のシート間でデータを共有し、データの更新があった場合でも、自動的に同期することができます。この機能は、ビジネス、教育、個人用途など、様々な場面で利用されています。

IMPORTRANGEができること

IMPORTRANGEを使用すると、次のような機能を実現できます。

1. 別のスプレッドシートのデータをインポートする

IMPORTRANGEを使用することで、別のスプレッドシートから任意のデータをインポートすることができます。

=IMPORTRANGE("https://docs.google.com/spreadsheets/d/スプレッドシートID/edit","シート名!セル範囲")

スプレッドシートID」は、インポートしたいスプレッドシートの固有のIDを指します。また、「シート名!セル範囲」は、データをインポートしたいシートの名前と、インポートするセル範囲を指定するための引数です。

2. フィルタリングしてデータをインポートする

IMPORTRANGEを使用して、別のスプレッドシートからデータをインポートする際に、特定の条件に基づいてフィルタリングすることができます。たとえば、特定のキーワードを含む行のみをインポートすることができます。次の関数を使用することで、特定の条件でフィルタリングされたデータをインポートできます。

=QUERY(IMPORTRANGE("https://docs.google.com/spreadsheets/d/スプレッドシートID/edit","シート名!セル範囲"), "SELECT * WHERE 列名='条件'")

「列名」には、フィルタリングするための列の名前を指定します。「条件」には、フィルタリングするための条件式を指定します。この関数を使用することで、インポートするデータをフィルタリングすることができます。

3. データを自動的に同期する

IMPORTRANGEを使用すると、データの更新を自動的に同期することができます。これにより、別々のシート間でデータを共有することができます。データを更新するたびに、IMPORTRANGEの支援により、データが自動的に反映されます。

4. データの読み込み速度を改善する

IMPORTRANGEを使用することで、データの読み込み速度が改善されます。これは、別のスプレッドシートからのデータを直接読み込むのではなく、クエリを使用してデータをフィルタリングし、必要な部分だけを読み込むことができるためです。

IMPORTRANGEが役立つシーン

  • 別々に保存されたデータを1つのマスターシートにまとめたい場合
  • チーム内で情報を共有するためのスプレッドシートを作成したい場合
  • 複数のデータソースから情報を収集し、一元的に分析したい場合
  • 顧客や仕事先から提供された細分化されたデータを都合の良い形で分析したい場合
  • 関連するデータを異なるフォーマットで保存して、必要なときに自動的に呼び出したい場合

補足情報

  • IMPORTRANGEを使用する際には、インポート元のスプレッドシートで公開設定を有効にする必要があります。
  • IMPORTRANGE関数は、3分以内に実行されない場合にはタイムアウトするため、大量のデータを処理する場合には適切な方法を検討する必要があります。
  • IMPORTRANGE関数は、グーグルドライブから直接[]経由で使われることができます。この場合は、スプレッドシートIDからファイル名まですべてが一致する必要があります。

まとめ

IMPORTRANGEを使用することで、別のスプレッドシートからデータをインポートして、自動的に同期することができます。フィルタリングすることで、特定の条件に基づいたデータをインポートすることもできます。この機能は、ビジネス、教育、個人用途など、様々な場面で利用されています。特に、別々に保存されたデータを1つのマスターシートにまとめたい、複数のデータソースから情報を収集し、一元的に分析したい、関連するデータを異なるフォーマットで保存して、自動的に呼び出したいというニーズに応えることができます。また、インポート元のスプレッドシートで公開設定を有効にする必要があります。