スプレッドシートで複雑なデータを扱うとき、1つのセルに複数の情報が含まれていることがあります。例えば、「姓」と「名」が1つのセルに入っている場合、それぞれの情報を別々に扱いたいと思うかもしれません。その場合に使えるのが、セルの分割コマンドです。
セルの分割コマンドでは、指定した区切り文字を使って、一つのセルに含まれる情報を複数のセルに分割することができます。例えば、上記の例だと「姓」と「名」の区切り文字をスペースに設定して、1つのセルから2つのセルに情報を分割することができます。
セルの分割コマンドは、[データ]メニューの[テキストから列を分割]から選択できます。
コマンドの役立ち
データの整理：1つのセルに複数の情報が含まれている場合、それぞれの情報を別々に扱いたいことがあります。例えば、住所情報が1つのセルに含まれている場合、都道府県と市区町村を別々に扱いたいと考えることができます。このとき、セルの分割コマンドを使って、都道府県と市区町村を分割することができます。
データの分析：複数の情報が含まれたセルから、必要な情報のみを取り出してデータ分析を行うことができます。例えば、[姓]と[名]が含まれた1つのセルから、[姓]のみを取り出して処理することができます。
具体的なシーン
住所データの整理：住所データが1つのセルにまとめられている場合、都道府県と市区町村を分割して扱いたいことがあります。例えば、地方自治体向けの調査資料などで利用する場合があります。
電話番号データの整理：電話番号が1つのセルにまとめられている場合、市外局番と市内局番を分割して扱いたいことがあります。例えば、マーケティング目的で全国の電話番号を収集した場合などで利用する場合があります。
補足的な情報
区切り文字として、「スペース」や「タブ」、「カンマ」などを利用することができます。また、自分で区切り文字を指定することもできます。
セルの分割コマンドは、[初級]に属するコマンドですが、非常に便利な機能で、実務でも頻繁に利用されます。
まとめ
スプレッドシートの初級コマンドの1つであるセルの分割コマンドについて紹介しました。セルの分割コマンドを使うことで、1つのセルにまとめられた複数の情報を、必要な情報に絞り込むことができます。住所データの整理や電話番号データの整理など、データの整理や分析において非常に便利な機能であり、実務でも頻繁に利用されます。
