スプレッドシートの便利関数と使い方
はじめに
スプレッドシートは、Googleが提供するオンラインの表計算ソフトウェアであり、多数の機能を持っています。ここでは、スプレッドシートで便利な関数とその使い方を紹介します。テキスト関数であるLOWER関数について解説します。
LOWERとは
LOWERは、文字列をすべて小文字に変換する関数です。大文字と小文字を区別する場合、一致しない可能性があるデータの整形などで活用されます。
使い方
LOWER関数は次のような構文で記述されます。
=LOWER(テキスト)
この関数に変換したい文字列をテキストとして渡します。例えば、次のテキストをLOWER関数を用いて小文字に変換する場合、下図のようになります。
=LOWER("HELLO WORLD!")
便利な使い方
LOWER関数は、大文字と小文字の区別に引っかかるデータを変換するために使用されますが、その他の応用方法もあります。
条件付き書式で活用する
スプレッドシートでは、条件に基づいてセルの色やフォントの変更などができる「条件付き書式」という機能があります。例えば、特定のキーワードが含まれるセルを強調表示する場合、次の方法でLOWER関数を利用できます。
- 条件付き書式で「式を評価して真の場合に書式設定」を選択します。
- 式に、LOWER関数を用いて特定のキーワードが含まれるかどうかを調べる式を記述します。例えば、次のようになります。
=REGEXMATCH(LOWER(A1), "keyword")
- 正規表現を使用して、小文字に変換してからキーワードを検索して、真偽値を判定します。A1は条件付き書式を設定するセルで、"keyword"は検索するキーワードです。
- 真の場合に適用する書式を設定します。例えば、背景色を黄色に設定します。
区切り文字を変換する
LOWER関数を用いることで、大文字と小文字の区別している区切り文字(例えば、カンマ、ピリオド、ハイフンなど)を小文字に変換できます。例えば、次のようなテキストをLOWER関数を用いて変換する場合、下図のようになります。
=LOWER("APPLE, BANANA, ORANGE")
まとめ
LOWER関数は、スプレッドシートで便利なテキスト関数の一つです。大文字と小文字を区別する際に、データの整形に役立つだけでなく、条件付き書式の設定や区切り文字の変換にも活用できます。スプレッドシートでは、LOWER関数を駆使して、表計算やデータ整形の作業をスムーズに進めることができます。